みなさんこんにちは
僕は新卒から12年旅行会社で勤めました。
どちらかというと大手の部類に入るかと思います。
ちなみに旅行会社はJ、K、Hのどれかです。
旅行会社は結果的にパワハラで転職をし、今はIT企業でのほほんと仕事をしています。
このブログをご覧いただいたということは今旅行会社にいて転職を検討している方、もしくは新卒で旅行会社に進もうと検討している方だと思います。
旅行会社でもそれぞれ特色も違いますし、バックオフィス業務にいるなど下記に書いていることが該当しないこともあります。
あくまで僕が12年いて経験したことではありますが、少しでも参考になればと思います。
理由① 業務量過多
あくまで僕が勤めていた旅行会社の話になります。
なぜ業務量が過多なのか。
その理由を列記します。
解説していきます。
単純にやるべき業務が多すぎ
なぜ業務過多になるのか。
旅行会社に限ったことではないかもしれませんが、それでもやっぱり旅行会社は激務です。
上記の要因によって本業務である旅行の企画、手配の時間がとれないのです。
理由② お客様からのクレーム対応
特に一番辛いのがお客様からの予約電話。
予約だけならまだしも、ツアーに対するクレーム電話ももちろん社員が対応しなければなりません。
僕が最長で対応したクレームは半年間。
クレーム電話は基本的にタチが悪いですし、長々と怒りの電話に対応しなければならないのはストレスも溜まるしかなり不毛な時間です。
理由③ 何日も仕事できない!添乗業務
添乗員をしたくて旅行会社を志望する人もいると思うので注意が必要です。
本来旅行の企画、手配が主な業務にも関わらず、若いうちは添乗員もしなくてはならないので国内では2、3日不在としなくてはなりません。
もちろん現場を見ること、お客様と接することは大事なのですが、疲労もたまり、長期間不在としなければならない状況によってどんどん本業務が溜まっていくのです。
ちなみに僕の入社当時は半年で30日間の添乗がマスト。
1ヶ月で計算すると5日間。
少ないように思えますが準備を含めるとかなり業務を切迫します。
理由④ 予算管理も任されていっぱいいっぱい
旅行会社に勤めたらまず目指すのがこの予算管理のポジションかと思います。
早ければ3年目くらいから予算を管理するポジションになることもあります。
これは大変嬉しいことですし、転職でも使えるスキルになると思いますが、
初めのうちは上記のお客様電話対応、添乗員業務と並行してやることになり、予算どころではなくなる状況になります。
他にもやらなければならない業務が山積してきて、それが嫌で昇進しない人、辞めていく人がいるのも事実です。
理由⑤ 無駄な会議多すぎ
これは大手あるあるだと思いますが、ツアーの企画会議、手配会議、品質会議、WEB会議、マーケティング会議、バス、航空、JRそれぞれの会議などなど…
普通に会議多すぎです。
ここまで多いと当然中には段取りがグダグダで無駄な会議もあります。
果たして本当にツアーに活きてるのかは?です。
もちろん本来すべき業務は残業に回すことになります。
理由⑥ 退職者も多い
僕がいた旅行会社は人の入れ替わりが激しく、上記の業務過多理由から退職する方が多いです。
僕が在籍していたのはコロナ前。
今はどうなのでしょう。
このコロナの状況を普通に考えたら旅行業界を選択しないほうがいいのは明確だと思います。
僕が在籍していた当時、辞めていくのは年次が若い社員が多かったです。
多かった理由は添乗業務。
ゴールデンウィークに連続して添乗に駆り出され、そこで体力と精神が参ってしまい入社早々に退職する人が大量に出ていました。
ちなみに僕の同期は120人入社して今は30人くらいしか残っていないようです。
また、部署異動も理由なしに頻繁に行われていました。
自分の部署に新しく異動してくる人に対してイチから業務を教えなくてはならないため、さらに業務が切迫していきます。
理由⑦ サービス残業の事実
上記の理由から業務が切迫し、残業となります。
ですが、会社は労務管理の責務がありますし、監査も入ります。
20:00に強制的にパソコンをシャットダウンするなどの管理を施しています。
しかし終わるわけがない業務。
自分の自宅のPCにデータを送ってパソコンシャットダウン後に夜な夜な作業をするのです。
そうでもしないと終わらないのは上記の状況であれば当然であるのがお分かりいただけると思います。
理由⑧ 安い給料
こんなに頑張っているのに給料は安いです。
あるサイトで調べた旅行業界の平均年収は540万円とそんなに悪くない数字です。
※参考:就職の未来サイト
この540万という数字には上と下の落差が激しい実態が隠されてしまっていると私は感じます。
僕がいた旅行会社の支店長クラスは800万〜1,000万と言ってました。
そのクラスまで行くと人生安泰ですね。
ですが支店長になれるのも一握り。
何%なんでしょうか。
そしてこの540万というのは残業代が入っている計算だと思います。
基本給は非常に安く、残業で稼ぐ。
これは今でも変わっていないと思います。
そして基本給が安かったと僕自身が転職して証明できました。
そんな残業で稼ぐ働き方はしたくありません。
これだけの業務量で540万を良しとするかどうかはその方しだいですが、その行動でもっと評価される業界はあります。
理由⑨ 実質休みなし
基本的に僕がいた頃は下記のような状況でした。
これが覚悟できるなら旅行会社でも大丈夫でしょう。
理由⑩ 無駄な飲み会多すぎ
社員も多いので定期的に開催される飲み会は必ずやります。
また、支店単位、チーム単位でもやるため基本的に飲み会が多い。
そしてこの多忙の中でストレスも溜まるので内輪で飲み会に行きます。
当然取引先とも飲み会があります。
僕は旅行会社時代、基本的に週3で飲んでました。
いわゆる量販部署は取引先との関係も深く多いので週5と言ってましたね。
体にもお財布にも悪く、家庭も省みない非常に不毛な時間ですね。
理由⑪ 天災、情勢にもろダメージ
旅行は天候に左右されます。
夏は台風、冬は大雪。
僕の経験ですが、
半期の予算達成が見込まれていたのにも関わらず、最後の月に台風が襲い、6つのツアーが中止。
これにより売上が立たず予算未達成となりました。
それでも評価は未達とみなされます。
まあ当然といえば当然ですが、人類が勝てない天災までも味方につけないと旅行会社では勝ち上がれません。
こんな不条理な業界は早く抜け出し、自分の本当の力を発揮できる業界を選択することを推奨します。
理由⑫ 特に際立ったスキル身につかない
予算管理、マネジメント、マーケティング、IT知識
これらに携わることである程度のスキルを身につけることは可能です。
それぞれの専門部署にいるのであればある程度スキルとして見なされると思いますが、ずっと企画部署にいてそれぞれを経験していても、
結局は商品企画しかスキルはないと見なされます。
旅行会社は結局旅行しかないのです。
なので、IT部署やマーケ部門など専門的な部署の経験をおすすめします。
というか転職をお勧めします。
旅行しかスキルがない…まずは「市場価値分析」から
当時33歳。
30歳オーバーで旅行しか経験がない僕が異業種に転職するのは全て未経験と見なされ、
合計で約300は書類で落とされていたと思います。
数うち当たる作戦だったのですが、当然やみくもにやっていて通るわけがありません。
そこで僕は改めて自分の経験の棚卸をし、自己分析をしてみることにしました。
自己分析について転職エージェントに相談するのも良しです。
ですが、自分のことは最終的に自分でしか決められません。
それには他人のアドバイスはもちろん活かすことができますが、自分で発見しない限り、本当の答えを導き出せないと考えました。
そしてまずやってみたのが市場価値診断。
自分の市場価値、方向性を調査できるツールは多く存在します。
パソナ、dodaなどの名前をよく聞く転職エージェントもそうしたツールを提供しています。
いくつか試した中でも特におすすめだったのがこちらでした。
「日本の人事部 HRアワード2019
プロフェッショナル人材採用・雇用部門」の最優秀賞を受賞したミイダス
ミイダスの「市場価値診断」は、職務適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因、相性の良い上司・部下のタイプなど、ビジネスマンとしてのコンピテンシー(行動特性)を分析できます。
また、市場価値診断だけではなく、求人応募もできますし、ビズリーチのように企業からの面接確約オファーも届く機能もあり、かなり使い勝手が良かったです。
一度お試しを。
市場価値診断結果をエージェントにぶつける
自分の強み、業界の方向性がある程度固まったら改めて転職エージェントにぶつけました。
転職エージェントは結局巡り合ったアドバイザーの人との相性だと思いますが、それでも求人紹介閲覧、応募の使い勝手、人柄などトータルで良かったのはこちらでした。
さすが大手といった感じです。
アドバイザーの方も仕事ではありますが、仮に選考が良いところまで行ったのに断っても印象が良かったのがdodaでした。
何でも相談でき、会社に交渉もしっかりしてくれました。
結果、dodaで今の会社に転職を決めることができました。
結局は人ではありますが、dodaは個人的におすすめです。
最後に
少しでも共感していただける部分があったらすぐに行動を移しましょう。
そしてカオスな状況から抜け出すのです。
ちゅん
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